和歌のあそび訳

マイブームの『百人一首』をいまどきな感じで訳してみました。 〈作者の談〉は歌の作者のコメント的な、解説を含んだフィクションです。 人格設定は妄想。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

百人一首 13.筑波嶺の

13 筑波嶺の 峰より落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる (陽成院/陽成天皇) つくばねの みねよりおつる みなのかわ こいぞつもりて ふちとなりぬる (ようぜいいん/ようぜいてんのう) 筑波山から流れてくるあの『みなの川』がさ、下流に行けば行く…

百人一首 12.天つ風

12 天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ (僧正遍照) あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ おとめのすがた しばしとどめん (そうじょうへんじょう) 空に吹く風さん、雲の中にある天女の通り道をふさいでくれないかな。ここで舞って…