和歌のあそび訳

マイブームの『百人一首』をいまどきな感じで訳してみました。 〈作者の談〉は歌の作者のコメント的な、解説を含んだフィクションです。 人格設定は妄想。

2021-01-01から1年間の記事一覧

百人一首 19.難波潟

19 難波潟 短き芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや (伊勢) なにわがた みじかきあしの ふしのまも あわでこのよを すぐしてよとや (いせ) 難波潟の芦の節と節のあいだくらい、すっごい短い時間すら会ってくれないのね。あたしはちょっとでも…

百人一首 18.住の江の

18 住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ (藤原敏行朝臣) すみのえの きしによるなみ よるさえや ゆめのかよいじ ひとめよくらむ (ふじわらのとしゆきあそん) 住の江の岸に波が寄せてきたり帰って行ったりって、行ったり来たりの恋み…